あと少しで2020年が終わります。
皆様はこの一年をどのような思いを持たれ、今お過ごしでしょうか。
昨年の今頃はくる年がオリンピックイヤーということもあり、新しく始まる未来に胸を膨らませ、生まれる力にエネルギーを感じ、どこかワクワクしていたことを記憶しています。もはやそんな記憶は霞み、想像力をはるかに超えてしまって、未知の目に見えないものと戦い続けながら「当たり前の日常じゃないんだ、当たり前なんてことは無いんだ」そう思い知らされた一年だったように思います。
一歩外に出てみたら、いろいろな現象や新しいルールも生まれました。生きづらくなったこともあると思います。
人と人との物理的な距離をとるように心掛ければ、またその距離を埋めるかのように、もっと近くに感じようとする時間が生まれました。
朝、気持ちよく目覚められたことた、ご飯がおいしいと感じること、身体は四季を感じて、ほんの小さな変化や喜びにほっとして笑顔になれる、そこには確かに昨日とは違う自分がいます。
特別じゃない今日だけど、当たり前でもない今日で、そんなことが幸せなんだと知らされました。
暖灯館きくのやは、今できることは何かを常にスタッフ皆で考えながら、今日の日を重ねて参りました。
長年、毎年この時期にと、お越しいただいたておりましたお客様からのお電話やお手紙、ご来館いただきましたお客様よりいただきましたお励ましのお言葉の数々は私共の宝物となりました。
「お喜びいただきたい」という私共きくのやの経営理念でありますが、元気をいただきましたのは私共の方です。
皆苦しい時に、心折れそうな時に、より近くに感じていただけるような、思い出していただけるような居場所であるとすれば、これほど嬉しいことはございません。
これからもお客さんのお声を一番に、お客様と共に歩ませていただきたいと思っております。
一年間、きくのやを変わらずに愛してくださり心より感謝申し上げます。
2021年皆様にとりまして心身健やかに良き年となりますようお祈り申し上げます。